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新型コロナウイルス感染対策と冬に流行する感染症

新型コロナウイルス  〜COVID-19

•コロナウイルスは、哺乳類、鳥類に感染し、人では感冒症状を起こします。

•コロナウイルスは、50種類以上発見されており、そのうちヒトに感染するのは6種類で、新型コロナウイルスを含めると7種類になります。

•感染は成人が中心で子供は少なく、冬の風邪の10〜25%はコロナウイルスが原因と言われます。

•直径80〜160nmで、太陽のコロナ(王冠)に見える事から命名されました。

•ヒトに感染する7種類のコロナウイルスには、致死率の高いSARS、MERSがあります。

•基本的に宿主が死ぬとウイルスも死滅します。

新型コロナウイルスの症状

《よくみられる症状》

  発熱、のどの痛み、長引く咳(1週間 前後)、強い倦怠感、呼吸困難

《時折みられる症状》

  体の痛み、頭痛、下痢、結膜炎

  味覚、嗅覚の消失、皮膚発疹や手足の指の変色

新型コロナウイルスの致死率

•COVID-19:致死率2%(年齢により異なります)

   潜伏期間: 1日から12.5日(多くは5日から6日)

   宿主:コウモリ?

•SARS:致死率10%

   潜伏期間:2〜10日

   宿主:コウモリ

•MERS:致死率30%

   潜伏期間:2〜10日

   宿主:コウモリ、ヒトコブラクダ

新型コロナウイルスの感染経路

•主に「飛沫感染」と「接触感染」によりうつるといわれています。 

飛沫感染

感染者の飛沫(くしゃみ,咳,つばなど)と一緒にウイルスが 放出され,他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。


接触感染

感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後,その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが 手に付着し,その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

新型コロナウイルスの最大残存期間

•空気中    🔹3時間

 (エアロゾルと呼ばれる微粒子の状態)

•銅      🔹4時間

•ダンボール  🔷🔷🔷🔷24時間

•ステンレス  🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷48時間

•プラスティック🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷🔷72時間

(米国立衛生研究所などのチームによる)

PCRポリメラーゼ連鎖反応検査とは

DNAの特定領域を数百万〜数十億倍に増幅させる技術

遺伝子のコピーをほぼ無限に増幅することで、少量のDNAから解析可能な量まで増幅できます。医療法医学などの分野で使用されており、1983年にノーベル賞を受賞した技術です。

•PCRにより、DNAの配列決定などが可能になり、古代DNAサンプルの解析、親子鑑定などのDNA型鑑定、感染症診断などが飛躍的に進みました。

《感染対策の基本

【標準予防策(スタンダード プリコーション)】

•すべての血液、体液、分泌物(喀痰等)、嘔吐物、排泄物、創傷皮膚、粘膜等は感染源の危険性があるものとして取り扱う

具体的な感染予防

1 手指衛生(手洗い)

   液体石鹸と流水による手洗い

   その後擦式アルコールで消毒(十分乾燥したことを確認)

2 防護用具の使用

   血液・体液・排泄物に触れる時: 手袋の着用

   血液・体液・排泄物が飛び散る可能性がある時

              : 手袋、マスク、エプロン、ゴーグルの着用

※手袋を外した時は必ず手指消毒を行うこと

消毒剤や次亜塩素酸水の空間噴霧は効果があるの?

•厚生労働省では、消毒剤、ウイルス量を減少させる物質について、人の眼に入ったり、皮膚に付着したり、吸入されたりするおそれのある状況での空間噴霧をおすすめしていません。

•また、消毒剤をマスクに噴霧し、薬剤を吸引してしまうような状態でマスクを使用することも、おすすめしていません。

インフルエンザ感染症

•毎年冬季に流行し、人口の5〜10%が罹患すると言われています

•死亡者の大多数は高齢者が占め、毎年数千人が死亡しています

《 潜伏期間 》 

   24〜48時間

《 感染経路 》    飛沫感染、接触感染

インフルエンザの症状と治療

《 症  状 》

  急な発熱、悪寒

  全身症状(頭痛、腰痛、筋肉痛、倦怠感)

  鼻水、咽頭痛、咳 などの呼吸器症状

  腹痛、嘔吐、下痢 などの消化器症状

《 治  療 》

  タミフル(経口薬)、イナビル(吸入薬)、

  ラピアクタ(点滴)、ゾフルーザ(経口薬)etc

介護施設でのインフルエンザ対策

 1  入所者の健康チェック(体温、全身状態)

 2  入所者へのワクチン接種

 3  施設に出入りする人の把握と対応

 4  施設職員へのワクチン接種と健康管理

 5  施設の衛生管理、換気の徹底

介護施設でのインフルエンザ感染時の対応

•早めに医師の診断を受ける

•こまめな水分補給を行う(イオン飲料など)

•治療薬の服用、もしくは吸入(服薬困難な場合は点滴薬)

•個室対応とし、自室より出ないようにする

•職員は、入室前と入室後にアルコール消毒を行う

•使った食器は、他の利用者の物と一緒にならないように洗う

ノロウイルス感染症

《 原  因 》

汚染された牡蠣(かき)などの二枚貝を十分加熱せずに食べることで感染

《 症  状 》

  急激に起こる頻回の嘔吐

  水様性の下痢、発熱や悪寒

介護施設におけるノロウイルス感染時の対応》

•糞便、嘔吐物にはウイルスが多量に含まれており感染性が強いため、ゴーグル、マスク、手袋、ガウンの着用を行う。

•嘔吐物は十分広い範囲まで拭き取り、次亜塩素酸ナトリウムで消毒。

•こまめに水分を摂取します。嘔吐と下痢がひどければ点滴が必要な場合もあります。

介護施設の皆さん、大変でしょうが頑張ってください。

以上、参考になれば嬉しいです。