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神職身分が昇進しました !

令和三年六月一日、神社本庁より辞令を受け、

神職身分が三級から二級に昇進しました !!

神職の身分は、「袴の色」で色分けされております。

私は今まで三級神職であり、浅葱色(あさぎいろ)いわゆる水色の袴でした。

三級の袴
三級の袴

二級神職の袴は紫色です。

紫の袴
二級の袴

さらに二級上、一級、特級と神職身分の高い方々も多くいらっしゃいます。

《 神職における「階位」と「身分」と「職称」 》

神社本庁に属する神職には、「身分」と「階位」があります。

また、奉職する神社での役職として「職称」もあります。

1、階位

階位としては、上位から「浄階」・「明階」・「正階」・「権正階」・「直階」の5つの階位があります。

神職としての学識によって、神社本庁の階位検定委員会の選考を経て与えられるものです。

◉浄階(じょうかい):神職の階位のうち最高位です。明階を得た後、長年神道の研究に研鑽し大きな業績を挙げた者に与えられる希少な階位です。

◉明階(めいかい):別表神社(有名な神社・旧官国幣社や護国神社ほか)の宮司・権宮司になるのに必要な資格です。神道系大学を卒業し研修の後与えられます。

◉正階(せいかい):一般の神社の宮司、別表神社の禰宜に必要な資格です。正階以下は、さまざまな形式の神職養成機関、階位検定講習会の受講などを受けることで与えられます。

◉権正階(ごんせいかい):禰宜に必要な資格です。この資格で宮司になることが出来る神社もあります。

◉直階(ちょっかい):一般の神社の禰宜になるための資格です。

階位の名称は天武天皇が定めた「明・浄・正・直・勤・務・追・進」の位階用語を用いていますが、

神道の大切にする「浄く、明るく、正しく、直き心」を表している呼称です。

どの様に階位が決められるかというと、

神職養成機関は、まず高等課程(大学)として

國學院大學、皇學館大學があり、所定の課程を修了すると卒業時に「正階」が授与され、その後、2年間の神社奉仕と各種研修を経て、「明階」が授与されます。

「正階」・「権正階」・「直階」については上記2大学のほか、全国いくつかの神職養成機関での研修・講習会で授与される方法や検定試験という道もあります。

この研修は受講資格も大変厳しく、実施目的が「祠職・家職を緊急に引き継ぐ必要がある」(急に実家の神社の跡を継ぐ必要が生じた等)の者に資格を授与するためとなっています。

ですから一般の方が「教養のため」とか「資格を取ってみたい」ということで受講することは許されていません。

必ず神社に奉職することが義務付けられており、

いわゆる「はぐれ神主」になることは許されません。

2、身分

神社界では、現実的には「階位」よりもこちらが重視されています。装束の区別もこの身分をもとに行われます。
特級・一級・二級上・二級・三級・四級の6等級あります。
経歴・人格や神道・神社に関する功績によって神社本庁の身分選考委員会で決定されます。

普通は二級上(赤袍)までの神職が多く、特級・一級(黒袍)はごく少数です。

特級神職は全国でも100名にも満たない数です。

具体的な身分
◉特級:神社本庁統理、神宮の大宮司及び表彰規程第二条第二号の表彰を受けた者
◉一級:神宮小宮司、表彰規程第二条第一号の表彰を受けた者及び浄階で身分選考委員会を経た者

一級神職
一級の正服


◉二級上:神宮禰宜、別表神社の宮司・権宮司及び二級神職で身分選考委員会の選考を経た者

二級上の正服
二級上の正服


◉二級:神宮禰宜、別表神社の宮司・権宮司及び三級神職で身分選考委員会の選考を経た者

二級の正服
二級の正服


◉三級:神宮権禰宜又は宮掌及び権正階以上の階位を有する者

三級の正服
三級の正服


◉四級:その他の神職
 特級身分を有し、最高の功績状を授与された者には「長老」の敬称を贈られることがあります。


 権正階以上の階位で神社に初めて奉職する場合は「三級」の身分となります。
 

また、「職称」というものもあります。

3、職 称

神社内での役職です。
神社の規模と由緒によってさまざまですが、

◉宮司(ぐうじ):神社の責任者

◉権宮司(ごんぐうじ)

◉禰宜(ねぎ)

◉権禰宜(ごんねぎ)等があります。

この下に出仕がいる場合もあります。

宮司・権宮司・禰宜は1社1名が原則です。

この他に楽師である「伶人(れいじん)」や「巫女」もいます。
巫女は神職ではなく資格も不要です。巫女の袴は緋色(あか)が一般的です。

巫女さん


宮司は権正階以上の階位で、神社本庁より任命されます。

《今回の私の昇進に関して》

私の年齢からすると二級昇進は遅い方だと思います。

しかし、今回の身分昇進は私にとってとても嬉しいものでした。

私は宮司として神社の責任者であるとともに、病院の医師としても勤務しております。

特にコロナ禍での2年は、勤務している病院での発熱外来やワクチン接種なども重なり、昇進に必要な長期間の研修(中堅神職研修)を受けられない状況でした。

私は以前、ずっと三級(水色袴)のままでいいと考えていました。

しかし、私が神社を継いでからは、責任役員の方々をはじめ、総代会、氏子会、龍祭會(龍宮神社お神輿の会)、町内会の皆様、多くの方々が神社の繁栄に力を尽くして下さいました。

また、龍宮神社を創建された榎本武揚公の御子孫、榎本隆充様が榎本家の家宝である流星刀を御寄贈下さり、全国より本当に多くの参拝者が訪れる神社になりました。

流星刀

そして、日本で行われた主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の折に、自民党幹事長であった麻生太郎氏が、龍宮神社に正式参拝され、一位の木(オンコ)を植樹されました。

麻生太郎氏の植樹のオンコ
麻生太郎氏ご植樹のオンコ(一位)の木

そしてその1ヶ月後に内閣総理大臣に大出世されたのです。

以前より榎本武揚公の御神徳により立身出世の神社として信仰されてきましたが、実際に麻生氏が内閣総理大臣に立身出世されたという事実が広まり、より多くの方々が更に参拝に来られる様になりました。

こうした中、龍宮神社の宮司が、病院勤務が忙しくて研修を受けられない事を理由に、昇進を諦めてはいけないと考え直しました。

私は医師として、生涯勉強を続ける必要があり、常に進歩し変化する医療を学び、新たな医療機器の技術や読影を身につける事が必要です。

それと同時に、神職としてもより幅広く知識を深め、祭儀を行う正しい作法を身につけ、国の無形文化財として指定された松前神楽などの伝統文化を継承していく努力が必要であると考えています。

かねてより私は「龍宮神社1000年構想」という考えを持っておりました。

龍宮神社

これは私の代だけではなく、次の代、その次の代と1000年かけて、この龍宮神社を多くの参拝者が訪れる素敵な神社に整備していく構想です。(詳しい内容は今後のブログでお話ししますね)

神職身分の昇級は、そのために必要な一歩でもあり、勤務病院にも無理を言って、休みを頂き、研修に行きました。(コロナ禍であり2年かかりましたが)

お陰様で神社本庁より神職身分二級に昇進し、紫の袴を履くことができました。

お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

これからも、医師と神職という尊い仕事に従事しながら、世のため人のために尽くしていきたいと思います。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。