本年は12年に一度の龍年です。
龍宮神社にお祀りしている「龍の神」のお力が最も若々しく、最も強くなる年です。
2年後に龍宮神社創建150年を迎えるにあたり、龍年の例大祭に霊剣「流星刀」を公開致します!
災難浄化の力を持ち、希望を叶える強い霊力を持った「流星刀」に皆様が御祈願できるよう、
社殿内にて拝観して頂ける様に致します。
日 時:6月22日(土) 午前10時〜午後3時
場 所:龍宮神社社殿内
拝観料:無 料
◉流星刀の説明
《 龍宮神社に奉納されし「流星刀」》
2017年6月20日、榎本武揚公が建立した龍宮神社に、武揚公が隕石から作った刀剣「流星刀」が奉納されました。榎本家に大切に伝わってきたものでしたが、武揚曽孫の隆充氏が「龍宮神社は武揚と深いゆかりがある。流星刀の保管場所として最もふさわしいと感じ寄贈を決めました」と話して下さいました。
榎本武揚公は、幕末から明治期の政治家で、草創期の小樽の発展に多大な貢献をしました。現在でも、龍宮神社の地域の道路には、武揚の雅号である「梁川」にちなんだ「柳川通り」(やながわ)があります。
明治初期、私の祖先は江差で神官をしていましたが、武揚公に龍宮神社宮司を依頼され小樽へとやって来ました。私は六代目宮司と医師の二足のわらじを履き、武揚公には遠く及びませんが地域への貢献を目指しています。
「流星刀」は、明治時代に榎本武揚公が刀工岡吉國宗氏に星鉄(鉄成分の隕石)から作らせた日本刀に名付けられたものです。
もともと武揚公は長崎海軍伝習所、オランダ留学を通じて蒸気機関学や船舶運用術とともに広範な科学技術の習得に努めましたが、中でも鉱物学と製鉄技術には強い関心を持っていました。製作のきっかけとなったのは、武揚がロシア全権公使としてペテルブルグ滞在中、当時アレキサンダーI世所蔵の隕鉄からできた星鉄刀をツアルスコエ・セロー離宮で初めて見て深く興味を持ち、いつか自分も造りたいとの思いを強く抱くようになったためです。
隕石は大変稀で貴重な物でありましたが、明治28年たまたま小林一生氏が富山県白萩村で発見し、その奇異な形と重さのため、鑑定を依頼した結果、星鉄であることが学術的に判明し、「白萩隕鉄」と名付けられました。鑑定されるまでは漬物石として使われていたそうです。武揚公は、農商務大臣時代にその報を聞き、白萩隕鉄を購入。刀工岡吉國宗氏に日本刀の製作を依頼しました。星鉄は普通の鉄と違い、日本刀の鍛錬に非常に苦労しながらも、長刀二振、短刀二振を鍛え上げることに成功しました。
榎本武揚公はその内容を、明治31年「流星刀記事」にまとめています。隕石の意義、我が国と世界各国に落下した隕石の実例、所有している隕石の由来と定量分析の結果等が書かれており、刀工岡吉氏と相談しながら作った刀剣の特質についても併記されています。これは我が国で隕石に関する最初の科学的論文といえます。
流星刀記事の中で武揚は、「流星刀」とは星鉄を鍛錬して造りし刀なるを以てこの名とした。星鉄とは天空より異常な光と響きを発して、稀に地球上に落ちて来たれる小天体であり、洋名を「メテオライト」といい、基質が石からなるものを「星石」、基質が鉄からなるものを「星鉄」と名付けると書いています。
また刀工岡吉氏の書簡の中で、鍛錬は通常の玉鋼のものに比べ非常に困難で、星鉄は鍛錬の方法もわからず経験もなく、何度も何度も試行錯誤を繰り返したがうまく行かず、氷川神社に祈誓し、3週間精進潔斎をした結果やっと成功したと書かれています。初め地合は無地であったが、長刀は16回、短刀は24回折返し鍛錬を繰り返していくうちに、刀身に美しい如輪木理の紋様が現れ、これこそ星鉄の特質と考えられた。切れ味も十分にして、強度も非常に強く、折れることが決してないものと信じられるとも記しています。
流星刀は、武揚公の夢であり浪漫です。武揚公はテクノクラート(高度な科学技術の知識と政策能力を持った国家官僚)として、地球上に存在しない物質、つまり宇宙から地球に落ちて来た未知の天体から刀を造ることに情熱を傾け、コスモを感じる紋様を持った刀に「流星刀」と名付けました。
この不思議な力が備わっていると感じる宝刀を、時の皇太子(後の大正天皇)に奉納しました。流星刀が千代に八千代に天皇家に伝わっていくことを祈っていたのだと考えられます。
なぜなら、ロシアのアレキサンダーI世が所有していた星鉄刀は、彼が無敵を誇ったナポレオンI世を破った功績に対して、ドイツより宝刀として献上されたものであり、武揚公もその話を聞いていたため皇太子に献上したと記しています。
また、榎本家でも短刀一振を大切に所蔵してきており、これがこの度龍宮神社に寄贈されたもので、最も紋様の美しい流星刀であると隆充氏は語っています。
日本刀は、その切れ味の鋭さ、強固さ、芸術的な美しさで世界中でも非常に高く評価され、とても人気のある武器です。
流星刀は日本刀の中でも、その紋様の珍しさ美しさが一際飛び抜けております。
そして武揚公と岡吉氏の深い探究心、熱い情熱、そして魂が込められた芸術品であり、武器というより霊力の宿った「霊剣」であると思われます。
武揚公の情熱と志と魂が宿った流星刀が龍宮神社に奉納された意義は大変高く、門外不出の御社宝として末長く龍宮神社に納めさせて頂きます。
龍宮の年である龍年(辰年)を記念して例祭日6月22日(土)に、「流星刀」の一般公開を予定しています。
斬れないものはなく、悪疫や厄災をも打ち払う、神秘的な力を持つ霊剣「流星刀」の霊力を授かり、
万事成就、立身出世、至高の運気上昇をお祈り申し上げます。